反日映画靖国は「日本の助成金」750万円で作られた

 
映画『靖国』問題の発端となった2007年12月20日号の週刊新潮の記事です。
ネット上に既にあるかも知れないけど。引用という名の丸写しをしてみました。

反日映画靖国は「日本の助成金」750万円で作られた
 
 靖国神社ドキュメンタリー映画が、中国人監督によって作られた。中国が反日プロパガンダに用いた南京事件の「捏造写真」も挿入され、「反日映画」と言わざるを得ないのだが、何と文部科学省所管の独立行政法人日本芸術文化振興会から助成金が出ていたのだ。
 
 映画『靖国』を撮影したのは、日本に長く在住する中国人の李纓監督(44)。少人数で靖国神社の境内に入り、カメラを回した。
大東亜戦争は自衛のための戦いだった」
「日本は侵略国ではない」
 と絶叫する軍服姿の右翼活動家をはじめとして、旧軍人、戦没者の遺族、星条旗を持って境内入りを試みた米国人男性、靖国に合祀された祖霊を返せと訴える台湾人女性、小泉元首相参拝の反対を訴えて暴行を受けた男性など、靖国を訪れる様々な人々を撮影。小泉元首相の参拝シーンや集会で演説する石原都知事も収録している。
 その一方で本作は、戦前、靖国神社内で作られていた「靖国刀」の刀匠(90)を登場させ、靖国のご神体である「靖国刀」をクローズアップ。
 こうした珍しい靖国神社の記録は、中国人監督の労作と言えなくもない。しかし、首を傾げざるを得ないのが、南京事件での「百人斬り競争」の新聞記事を紹介している点、加えて、この映画の締めくくりに、昭和天皇靖国神社に参拝する記録映像と、中国がしばしば南京事件の日本軍の蛮行として引き合いに出す「証拠写真」が相前後するように使われている点だ。その反日メッセージは、露骨なまでに強烈なのである。
 李監督は中国紙のインタビューにこう答えている。
 「この映画には私の強い主観的なものがあり、私はできるだけそれを抑制したが、ドキュメンタリー映画を客観的なものにするのは不可能である」
 
「作家性を尊重」
南京事件「証拠写真」を検証する』(草思社刊)の著者で、亜細亜大学東中野修道教授はこう語る。
「刀を持って、僧侶らしき人物を斬ろうとする写真を検証すると、写っている人物の影の大きさ、太さが一致しなかったり、足の出し方が反対だったり、明らかに捏造写真と思われるものです。タバコを咥えた生首の写真は、1938年の雑誌『ライフ』に掲載されました。日本軍がやったように書かれていましたが、果たして本当に日本軍の仕業なのか、この写真が南京で撮られたものか、誰が撮影したのかさえ不明です」
 李監督に、南京事件の「捏造写真」を使った真意を尋ねると、代わって宣伝会社がこう回答した。
「監督は、捏造写真ではないとの確信を持って使用したと言っています。また反日映画として撮影したつもりはないし、その写真だけで反日映画と断じられるのは不本意です」
 この記録映画には、文科省所管の日本芸術文化振興会から、平成18年度の助成対象活動として750万円が出ている。独立行政法人とはいえ、政府が拠出した基金からの運用益だ。
 助成金を出した日本芸術文化振興会はこんな説明。
「記録映画は社会性、政治性などのメッセージ性が強い作品が多く、『靖国』についても相当議論されたようです。しかし専門委員会で、助成対象作品として採択され、完成確認でも疑義があったわけではない。企画書から大きく違っていない以上、作家性を尊重する観点から、ここがおかしい、あそこを修正してほしい、とは言いません(基金部)
 再び東中野教授の話。
「記録映画に、捏造された写真や不確かな写真を挿入するのは禁じ手です。元は税金なのですから、返していただきたいですね」
 反中映画に、かの国で助成金が出ることはあるまい。

最後の一行には同意ですがw*1
とりあえず、東中野センセイが検証していらっしゃる写真は以下の二枚。
それぞれの写真を再検証しているリンクを示しておきます。*2

http://www.geocities.jp/pipopipo555jp/143photos/num/n-006-7.htm

http://www.geocities.jp/pipopipo555jp/143photos/num/n-095.htm
 
 

*1:だから何?って話ですが

*2:ココから写真もパクリました

助成金750万円の反日映画靖国を巡る「検閲」騒動

 
次に2008年3月20日号の週刊新潮から引用という名の丸写し。

助成金750万円反日映画靖国を巡る「検閲」騒動
 
 4月12日に後悔される映画『靖国 YASUKUNI』(李纓監督)には、南京事件の「捏造写真」が使われている。どう見ても「反日映画」としか思えないこの映画に、わが国の助成金が出ていたから、国会議員が試写を求めた。これに対し配給側は「検閲」と反発する騒動になっている。
 
 本誌(昨年12月20日号)はこの映画に、中国が反日プロパガンダに用いた南京事件の「捏造写真」が使われ、文部科学省所管の独立行政法人日本芸術文化振興会から750万円の助成金が支出された事実を報じた。
 振興会は政府の出資と民間の寄付を原資とし、運用益で各種の芸術文化活動に支援を行なっている。我々の血税で回りまわって「反日映画」に使われているわけだから、国会議員が問題視するのは当然であろう。
 自民党稲田朋美衆議院議員と、同議員が会長を勤める自民党若手の勉強会「伝統と創造の会」が、2月12日に文化庁を通じて試写を要請。一旦、3月12日に東京国立近代美術館フィルムセンターでの試写をセッティングしたが、2月下旬になって、李監督が難色を示し出した。「伝統と創造の会」事務局長の赤池誠章衆議院議員はこう言う。
「自分の映画に批判的な国会議員が試写会を開こうとしているという話を聞いて、監督は絶対に許可できないと主張したんだそうです」
 配給・宣伝会社側は「検閲ではないか」と反発していたが、一転して3月3日、全国会議員を対象に、『靖国』の試写会の案内をファクシミリで送信。<本作品の劇場公開に先駆け、ぜひ国会議員の皆様にご高覧頂きたく、文化庁の協力による国会議員向けの特別緊急試写会をご案内させていただきます>(アルゴ・ピクチャーズ)
 なぜか稲田議員や赤池議員にはこの案内が送られてこなかったそうだが、アルゴでは送り漏れのあった議員には郵送したという。
 
「結社の自由を侵害」
「検閲」と反発しておきながら、文化庁の協力を得て国会議員向けの試写会の告知を送るなど、配給・宣伝会社の対応には一貫性がない。試写を計画していた稲田議員らも、欺かれた格好である。
「アルゴのチラシを見ると、田原総一郎氏も推奨している立派な映画と書かれている。私たちが計画した試写会は、『靖国』が客観的なドキュメンタリーになっているのかどうかを検証するのが趣旨だったので、全く違うものにされてしまっていたのです」(赤池議員)
 アルゴ・ピクチャーズの説明は、
「税金が入っていたとしても、事前に見せるのは問題があると思っています。批判的な意見を持つ一部の議員だけでなく、多くの国会議員に見ていただくべきだと思っています」
 この「検閲」騒動を首を突っ込んできたのが朝日新聞(3月9日付朝刊)。配給側の「事実上の検閲」というコメントを見出しにして紹介し、何やら、かつてNHKの「従軍慰安婦」番組を見た国会議員が内容の改変を求めた、と朝日が報じた事件を彷彿とさせる。
「試写会を検閲と表現するなら、私たちは結社の自由を侵害されたことになります」(赤池議員)
 稲田議員はこう語る。
「私たちの試写会は、決して検閲ではありません。750万円という助成金がこの映画に投入されていることが妥当かを検討するためです。税金が客観性を欠く反日映画に使われているわけですから、試写を見て、文化庁と意見交換した上で、返還してもらえないか、話をしてみるつもりです」
 国会で、助成金を出した張本人を追及してほしい。

試写要請云々に関しては細かい日付が出てますね。
・「伝統と創造の会」が、2月12日文化庁を通じて試写を要請
・一旦、3月12日東京国立近代美術館フィルムセンターでの試写をセッティング
2月下旬になって、李監督が難色を示し出した
 
また、この号は3月13日発売、映画の試写は前日の12日に行われていますが、取材は試写の前でしょう。*1
それを考えると稲田議員が映画を観る前の段階で 「税金が 客観性を欠く反日映画 に使われているわけですから」 と語ってるのは非常に重要ですね。
 
あと、赤池とかいう議員の「結社の自由を侵害」は何が言いたいんでしょうねw
 
 

伝『稲田朋美と7人の幹部』

 
Youtubeでこんな動画がアップされてました。

田原総一郎さんが言うには、稲田朋美さんを始め、「伝統と創造の会」の7人の幹部に出演を依頼し、全部断られたらしいです。
稲田さんが矢面に立たされがちですが、伝統と創造の会には他にも、検閲紛いのことをして大失敗したフレッシュなメンバー*1がいることを覚えておいて頂きたい。 
 
会長
稲田朋美 (衆:福井1区) 町村派

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副会長 
北村茂男 (衆:石川3区) 町村派

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副会長  
小川友一 (衆:東京21区) 町村派

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幹事長
薗浦健太郎 (衆:千葉5区) 麻生派

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副幹事長
木原誠二 (衆:東京20区) 古賀派

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副幹事長
林潤 (衆:神奈川4区) 古賀派

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事務局長
赤池誠章 (衆:比例南関東ブロック*2)  町村派

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事務局次長
松本洋平 (衆:東京19区) 伊吹派

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参考:自民党派閥別議員一覧

*1:全員戦後生まれ

*2:小選挙区は山梨1区