このままでは日本は融けてなくなる

Jodorowsky2008-07-27

 
新しい教科書をつくる会機関紙『史』*1のバックナンバーをチェックしてたら、珍太郎の親友と称する人が、お友達人事で首都大学東京理事長になったとかで、熱く抱負を語っておりました。
あくまで理事長なんで、贔屓目に見れば民間企業での経営手腕を買われてということなんですが、やたら教育の問題点や中身*2、最後は憲法改正にまで言及。抜群に面倒臭そうなバイブレーションを発しております。
題名はきっと無駄な銀行経営で数百億の税金を融かしてしまった珍太郎への警告......ってことは無いですねw
 

このままでは日本は融けてなくなる
首都大学東京理事長 高橋宏

たかはしひろし
昭和8年新潟県生まれ。一橋大学商学部卒業。日本郵船に入社し常務取締役などを経て代表取締役副社長に就任。その後、郵船航空サービス代表取締役社長。平成17年、公立大学法人首都大学東京の理事長に就任。著書に『コンテナ時代』など。普化宗尺八明暗蒼流会会長。書道、柔道5段。

 波乱万丈のニ○○五年は日本にとって、あまり良いことはなかった。政治家・官僚・実業界も教育界も総じて日本人が矮小化し、志操の低い国民性を露呈するような事件が頻発した。
 相も変らぬ政官財の癒着と汚職・官製談合・幼児誘拐殺害・予備校教師の生徒刺殺、親が子を殺し、子が親を殺すなど昔は考えられなかったことだ。列車脱線事故姉歯事件・アスベスト被害の拡大。隣国から靖国問題でからまれると安易に謝り、元首相クラスの大物政治家たちがすぐに「戦犯者分祀に代替施設」建設だと騒ぎ立てる。政界のリーダー達は毅然たる態度で北朝鮮による拉致被害者救済、北方四島返還・竹島問題に対応したか!? 朝鮮の核問題をめぐる六ヵ国協議の結末は、日本の外交力の弱点を露呈した。全く情けない有様だ。
 三年前、親友・石原慎太郎君がやって来て、こう云った。
「高橋よ、このままでは日本は融けてなくなるな。先ずやるべきことは教育改革だ。次に日本を背負って立つ、次世代の育成だ。志の高い、根性のある若者を育てたい。俺の都知事公約のひとつ、大学改革を引き受けてくれ!」
 私は即座に「柄にも無いことだ。他にももっと立派な人たちがいる筈だ」と断った。それでも石原は諦めない。そのうちに永年の友人たちがやって来て、「今の豪腕石原にノーと云えるのはお前だけだ。潔く引き受けろよ」というのでOKした。
 
1.深刻な日本の教育問題、日本の教育全般が混迷状態だ。小・中・高・大を通じて、学生の学力低下は憂うべきものだ。学級崩壊、いじめ、教師への暴力事件、国旗・国歌の拒否など若者の心が荒廃し始めているようだ。若者世代のフリーター・ニートの増加傾向は放置できぬ社会問題となっている。
 
2.今こそ日本人に自信と目標を与え、活力を注入すべきだ。日本人としての民族の誇りとアイデンティティの再構築が必要だ。日本よ、もう謝るな! 歴史認識の徹底点検の時期だ。東京裁判史観・自虐史観からの脱却が必要だ。正しい歴史教育を行い、賢明で力強い日本の若者世代を育て上げねばならない。
 
3.先ず改正すべきは「昭和憲法」と「教育基本法」だ。この二つとも戦後アメリカ占領軍によって押しつけられたものだ。渡部昇一氏などは「改正なんてとんでもない。それは占領憲法に正当性(Legitimacy)を与えたことになろう。スクラッチ(白紙)から作り直すべきだ」と述べておられるが、私も同感だ。

しかし「日の丸・君が代」を強制してから、生徒の学力とかって上がったんですかね?
 
参考
http://www.kyoiku-saisei.jp/cgi-bin/auto/mh_load.php?mode=3
http://jobcafe.b2p.jp/blog/c/10001268.html
http://www.sankei.co.jp/seiron/koukoku/2005/0509/myphoto.html
 

*1:平成18年3月号 P20

*2:しかも産経新聞週刊新潮仕入れたような