中国は完全に安倍外交に屈していた

 
水島監督のマッチョなネガティブさとは対照的に、次のは無駄にポジティブ。*1
日経BPサイトで連載されている、日下公人さんの連載『現実主義に目覚めよ、日本!
第73回 日本の経験がこれからの世界を動かす」から抜粋。

麻生元外相の「自由と繁栄の弧」はものすごい思想攻勢
 
 安倍晋三さんと麻生さんの意見が一致して、二人で取り組んだ「価値の外交」という概念がある。日本から始まって、ベトナムを回って、シンガポールを通って、インド洋へ出て、アラブ諸国に至るという、“お月様”みたいな弧があって、それらの国々はみんな経済がうまくいっていて、繁栄している。その繁栄の奥には「価値」があるということである。
 価値とは、例えば「自由は尊い」ということ。「民主主義は尊い」「言論の自由尊い」「家族仲良く暮らそう」「相手を侵略しない」「軍事力には金をかけない」といったことで、それらの価値観が各国において共通していて、みんな繁栄している。
 麻生さんはその「繁栄の弧」の上にある国々を回って、「今の価値観でもっと一緒にやろう」という話をして大成功した。そこで、それを「自由と繁栄の弧」と発表した。しかし、日本ではそのことを誰も褒めていない。
 中国やロシアはそれを脅威に思っているはずだ。「自由と繁栄の弧」に囲まれたら勝ち目がない。中国やロシアには、国内にそういう価値がまったくないのだから。
 国内にないものを今からつくろうと言われても困る。もしつくったら、共産党政権はなくなってしまう。そうした意味で、麻生さんが発表した「自由と繁栄の弧」とは、実はものすごい思想攻勢なのである。
 
中国は完全に安倍外交に屈していた
 
 そういうことをマスコミは書かないから、日本人は気がついていない。ところが、在日元中国人評論家の石平さんはそれを書いた。石平さんによれば、北京に行ってみると、もうみんな「日本に負けた。完全に日本にグリップされた。我々はそれに対して戦う手段がない」と言っているそうだ。
 それを聞いた麻生さんは、「たしかに、外務大臣として北京へ行ったとき、中国の胡錦濤国家主席はもう困り果てていた。本当に立ち往生していた」と言っていた。
 「これからいったい誰が総裁になるのでしょうか、やはり安倍晋三がなるのでしょうか」「おそらくなるでしょう」「では安倍晋三に対して、我が中国はどうすればいいでしょうか。教えてください」――というやり取りがあったそうだ。そこで、安倍晋三さんが中国へ来たとき「まずは全面屈服してください」と言ったら、本当にそうしたらしい。
 それなのに日本の新聞やテレビは、「北京詣をした」と報道した。「安倍はさっそく北京詣をした」というふうに、悪口ばかり言う。しかし、中国側はもう反日的なことをまったくしなくなって、ただ静観しているだけであった。あれは完全に安倍外交に屈服していたのだろう。
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自由と繁栄の弧」が、中国とロシアにとって脅威であるかも知れないのまでは分かるけど...*2
なんでイキナリ 「日本に負けた。完全に日本にグリップされた。我々はそれに対して戦う手段がない」 になってしまうのだろうか?
普通に馬鹿にされてるか*3、その石田衣良みたいな名前の中国人評論家が適当なことを言ってるようにしか思えない。*4
「中国の胡錦濤国家主席はもう困り果てていた」のも、麻生の下らない漫画ジョークに呆れていただけのような気がする。
まぁ、このレベルの耳障りの良いことばかりいうブレーン達のせいで、安倍さんはお腹を壊したのに間違いないんだろうな。*5
しかしコラム名が「現実主義に目覚めよ」てのが何かウケルw
 

*1:パラレルワールドって言うのかな...

*2:尤も具体的に何かやったのだろうか...?

*3:おもちゃの拳銃をもった子供相手に倒れてみせるように

*4:石平 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B9%B3_%28%E8%A9%95%E8%AB%96%E5%AE%B6%29

*5:保守界では、世耕さんとマスコミの責任になってますが