倫風

少し前に我が家のポストに入っていた冊子。 

ちゃんとリンスしてくれるシャンプーみたいな名称。
発行元は社団法人実践倫理宏正会
Wikipediaで調べると 実践倫理宏正会 

起源の項目には次のようにある
神道系の新宗教であった御木徳一(1871-1938)の「ひとのみち教団」は、戦時中弾圧により解散させられたが、戦後に三つに分派し復活した。一つは御木徳近(1900-1983)の「パーフェクト リバティー教団」(PL教団)公式HP、一つは丸山敏雄(1892-1951)の「倫理研究所」公式HP、もう一つが倫理研究所から更に分派した上廣哲彦(1906-1972)の「実践倫理宏正会」である。」
PL教団は有名ですけど、もう一つの倫理研究所というのは日本会議の構成団体に名を連ねています。
 
組織のトップはこの人。大物感に溢れています。コワイ...

 
この冊子で一番驚いたのは、特集されていた元旦に開かれたと思われる「元朝式」の模様。
九段にある本部会館で行われた元朝式で挨拶した政治家は以下。

内閣総理大臣 森喜朗
内閣官房長官 町村信孝
外務大臣 吉村正彦
文部科学大臣 渡海紀三朗
内閣府特命担当大臣 岸田文雄
 
清和会の強さはと森さんの偉大さというのは、こういった組織との関係作りにあるのかも知れんねと実感できる。冊子に掲載されていた森さんの元朝式挨拶を以下に引用。

皆が仕合わせな社会を目指し   元内閣総理大臣 森 喜朗
 本部元朝式にお招きいただき、我々政治家にとって、また人として、今年は如何にあらねばならないのかをきめ細かくご指導いただきましたことを、本当に皆さんと共に感謝し、喜び合いたいと思います。
 毎年元朝式に私の運転手として来ていた息子も、去年お蔭様で県会議員になり、今年は地元の元朝式に呼んでもらっております。今朝電話をかけましたが、石川県にいる息子と東京の本部に呼んでいただいた父親との、本年最初の会話が元朝式に臨む姿勢についてでしたから、これほど仕合わせなことはないと思っています。(拍手)
 ところで日本はだんだんおかしくなって、最近は人間の仕業とも思えないような出来事が多すぎます。事件があると、物盗りかという前に家族が犯人ではないかとすぐ疑うのを聞くと、大変な社会になってしまったと改めて痛感すると同時に、今日の会長先生の『年頭之辞』が非常に身にしみて、政治家として何をしなければならないのかを教えられました。
 『倫風』二月号にも会長先生は、我だけでない、人の仕合わせがあってこそ倫理社会が実現できるとご指導くださっておられます。その通りだと思います。私はよく結婚式で、二人だけの仕合わせでなく、地域社会の皆が、いい家庭だねって言われるように励みなさいと祝辞で申し上げることにしていますが、これも会長先生から教わったことなのです。
 「我も人もの仕合わせ」とご指導いただきましたように、皆が仕合わせになることで社会の仕合わせが実現できると信じ、今年もますます老骨に鞭打って、会長先生と一緒に多くの国民の皆さんに自分も仕合わせになりましょう、人様も仕合わせにしましょうよ、と呼びかけていこうと決意した次第であります。(拍手)

 
因みに、保守誌でありがちな「靖国」賛美や歴史修正的な内容は皆無でした。*1
ただ、渡部昇一センセイの連載があるので、回によってはそういった内容があるのかも知れません。*2
 

*1:残念...

*2:この号では日本民族賛美な内容でした