『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』の参考文献
少し前に、
エスピー報告書トリミング事例
において、小林よしのり氏の『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』を
一事例として加えたんですが。
引用したページで小林よしのり氏のキャラクターが本を読んでいるシーンがあり。
拡大すると
また、その1ページ前では次のようなシーンがあります。
両方とも、画期的な一次資料改竄問題を起こしたことで大変有名な、田中正明センセイの書籍を
参考し引用していることが確認できます。
あれ?小林氏は「一次資料にあたるべし」みたいなことを言ってなかったっけ? *1
気になったので、この本ではどのような文献・書籍を参考文献として利用しているのか?
図書館で借りてきて巻末にあったリストを書き写してみました。 *2
『 新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論 』 P380〜P381
引用文献一覧
『特攻隊員の命の声が聞こえる』 神坂次郎/PHP
『英霊の言乃葉』 1.2.3/靖国神社
『アーロン収容所』 金田雄次/中公新書
『仕組まれた"南京大虐殺"』 大井満/展転社
『南京事件の総括〜虐殺否定十五の論拠〜』 田中正明/謙光社
『南京戦史』 南京戦史編集委員会/偕行社
『憲兵物語〜ある憲兵が見た昭和の戦争〜』 森本賢吉著・三宅一志構成/光人社
『かくて昭和史は蘇る』 渡部昇一/クレスト選書
『天皇の軍隊(中国侵略)〜日本人戦犯の手記から〜』 中国帰還者連絡会/日本機関紙出版センター
『朝日新聞血風録』 稲垣武/文春文庫
『正論』平成9年6月号「田辺敏雄氏、藤岡信勝教授の挑戦に応える」 富永正三/産経新聞社
『正論』平成10年4月号「改めて『ラーベ日記』を徹底検証する」 東中野修道/産経新聞社
『産経新聞』平成9年8月9日朝刊「忘れられた戦勝国の蛮行」 西尾幹ニ/産経新聞社
参考文献一覧
『歴史はねじまげられない』 上坂冬子/講談社
『総員玉砕せよ!』 水木しげる/講談社文庫
『日本軍の小失敗の研究』 三野正洋/光人社
『続・日本軍の小失敗の研究』 三野正洋/光人社
『敗戦後論』 加藤典洋/講談社
『散華の心と鎮魂の誠』 靖国神社編/展転社
『関大尉を知っていますか』 ジャネット・妙禅・デルポート/光人社
『知覧特別攻撃隊』 村永薫/ジャプラン
『いざさらば我はみくにの山桜』 靖国神社編/展転社
『兵隊さん物語』 相原ツネオ/日本館書房
『教科書では教えない戦後民主主義の幻想』 藤井厳喜/日新報道
『玉砕戦全史』 /新人物往来社
『図解日本陸軍歩兵編』 田中正人・文/中西立太・画/並木書房
『現代について』 西尾幹二/徳間文庫
『昭和史の謎を追う」上・下 秦郁彦/文藝春秋
『歴史教育を考える』 坂本多加雄/PHP新書
『市民とは誰か』 佐伯啓思/PHP新書
『新しい福沢輸吉』坂本多加雄/講談社現代新書
『昭和史をさぐる』 伊藤隆/朝日文庫
『ノーサイド』平成6年7月号「むかし戦争に行った」/文藝春秋
『日中戦争』 平塚柾緒編著/飛泳社 *3
『一億人の昭和史10 不許可写真史』 /毎日新聞社
『戦争論』 西部遭/日本文芸社
『戦争論』 西谷修/岩波書店
『異域の鬼』 品野実/谷沢書房
『玉砕戦と特別攻撃隊』/新人物往来社
『ああ航空隊』 /毎日新聞社
『江田島日本の海軍教育』/新人物往来社
『日本人は悪党になりきれない』 田中光二/青春出版社
『日本人は戦争に向いていない』 田中光二/青春出版社
『この国はなぜ寂しいのか』 小浜逸郎/PHP
『歴史を裁く愚かさ」 西尾幹二/PHP
『償いは済んでいる』 上坂冬子/講談社
『拝啓 韓国、中国、口シア、アメリカ合衆国殿』谷沢永一・渡部昇一/光文社
『沈黙する歴史』 西尾幹二/徳間書店
『日本の侵略戦争とアジアの子ども』 久保井規夫/明石書店
『国が亡びる』 中川八洋/徳間書店
『閉ざされた言語空間』 江藤淳/文春文庫
『異なる悲劇 日本とドイツ』 西尾幹二/文藝春秋
『国家なき国ニッポン』 藤井昇/扶蓉書房出版
『世界がさばく東京裁判』 佐藤和男監修/ジュピター出版
『山本七平ライブラリー 2 私の中の日本』 山本七平/文藝春秋
『日本陸軍指揮官総覧』 /新人物往来社
『人間はなぜ戦争するのかし』 日下公人/クレスト社
『ぼくらの『侵略」戦争』 宮崎哲弥/洋泉社
『図説 満州帝国』 太平洋戦争研究会箸/河出書房新社
『図説 大平洋戦争』 池田清編・太平洋戦争研究会箸/河出書房新社
『戦争論〜われわれの内にひそむ女神べ口ーナ』 ロジェ・カイヨワ著・秋枝茂夫訳/法政大学出版局
『世界から見た大東亜戦争』名越二荒之助編/展転社
『検証 戦後教育』 高橋史郎/広池出版
『戦空の魂』天沼俊/集英社
『記録写真 終戦直後』上 三根生久大/光文社
『朝日歴史写真ライブラリー 戦争と庶民3 空襲・ヒロシマ・敗戦』 /朝日新聞社『米軍が記録した日本空襲』 /草思社
『世界史の中の一億人の昭和史4 日中戦争から第二次大戦へ』 /毎日新聞社
『日録20世紀1943 「学徒出陣」の悲劇』 /講談社
『日録20世紀1944 「神風」「回天」「特攻隊」』 /講談社
『誰にも書けなかった戦争の現実』 ポール・ファッセル著・宮崎尊訳/草思社
『日・米・中 国際シンポジウム人類は戦争を防げるか』 /文藝春秋
『はだしのゲン』 中沢啓治/中央公論社
『南京の真実』 ジョン・ラーべ著・平野聊子訳/講談社 *4
『南京事件』 笠原十九司/岩波新書
『中国の赤い星』上・下 エドカー・スノー箸・松岡洋子訳/ちくま学芸文庫
『陸軍よもやま物語』 棟田博/光人社NF文庫
『中国人民解放軍』 平松茂雄/岩波新書
『写真集カミカゼ 陸・海軍特別攻撃隊』上・下 /KKべストセラーズ
『暮らしの手帖特集 戦争中の暮らしの記録』第96号 /暮らしの手帖社
『別冊太陽 子どもの昭和史』/平凡社
『南の島に雪が降る』 加東大介/文藝春秋新社
『昭和16年夏の敗戦』 猪瀬直樹/文春文庫
『従軍慰安婦問題の経緯』 上杉千年/国民會館叢書
『アメリカの鏡・日本』 ヘレン・ミラーズ著・伊藤延司訳/メディアファクトリー
『現代政治学叢書17 戦争と平和』 猪口邦子/東京大学出版会
『大東亜戦争ど日本人』 奥宮正式/PHP
『私の見た南京事件』 奥宮正武/PHP
『戦場写真で見る日本軍実戦兵器』 太平洋戦争研究会編著/銀河出版
『図説 帝国陸軍』 森松俊夫監修・太平洋戦争研究会編著/飛泳社 *3
『日本の軍装』 中西立太/大日本絵画
『「従軍慰安婦」論は破綻した』 西岡カ/日本政策研究センター
『日清戦争〜秘蔵写真が明かす真実〜』 檜山幸夫/講談社
『日露戦争陸軍写真史』 近現代史編纂会編・平塚柾緒箸/新人物往来社
『知の探求シリーズ 戦争の世界史』 /日本文芸社
『教科書が教えない歴史』 藤岡信勝・自由主義史観研究会/産経新聞社
『国民の油断』 西尾幹二・藤岡信勝/PHP
『大東亜戦争への道』中村粂/展転社
『封印の昭和史〜「戦後50年」自虐の終焉〜』 小室直樹・渡部昇一/徳間書店
『シリーズ戦争の記録 1952〜1966岩波写真文庫復刻ワイド版』 /岩波書店
『パール博士の日本無罪論』 田中正明/慧文社
『歴史の喪失』 高橋史郎/総合法令
『歴史写真のトリック〜政治権カと情報操作〜』 アラン・ジョべール著・村上光彦訳/朝日新聞社
『現代史の争点』 秦郁彦/文藝春秋
『世界』平成10年5月号『供述書はこうして書かれた』 新井利男/岩波書店
『正論』平成8年12月号「『三光作戦』の教科書削除を要求する」 田辺敏雄/産経新聞社
『正論』平成9年9月号『旧日本軍将校が証言する『中国人八千人強制連行』のウソ」 田辺敏雄/産経新聞社
以上、ナナメ読み、ひろい読み、ツマミ読みを含む、試験前の一夜漬け、ヤマ当て読書の要領で。
一次資料って感じでは無いですね。全然。
洞富雄氏らがまとめた史料集を、
田中センセイや東中野センセイらが特殊な引用をして、
それを小林氏がひろい読みし漫画にしたものが支持を得る。
笑えない話です。