歴史

工作活動を予測

月刊『正論』で人気沸騰中のブル聯隊長水島監督の連載。「 映画『南京の真実』製作日誌 "情報戦"の最前線から 」 最新の第7回において、水島監督は劇場公開もしてもないのに、なんだかいろいろ心配しているご様子。 サスガにデキル男は仕事が速い!以下に抜…

南京事件に関する検察側証拠に対する弁駁書

笠原十九司『南京事件論争史』P77-78 4 否定論の原点になった弁護側の主張 東京裁判における審理過程のなかで、弁護団側は当然の任務として、検察側の立証に疑義をはさみ反論を展開した。そのまとめといえるのが、弁護側最終弁論で弁護側が法廷に提出した付…

佐々木到一少将『私記抄』改竄問題

あまり有名ではないようですが、『偕行』1985年2月号に掲載された、「証言による「南京戦史」(11)」において、佐々木到一少将の『私記抄』が、改竄としか思えない引用をされていたという事件がありました。引用されていた期間は、1937年12月21日〜1月22日の…

日誌判読作業の時期は?

田中氏は2回にわたる入院により時間が足りなかったことを主張しておりますが、これは入院時期と期間が不明なので確かめようがありません。 ただし松井日誌は、発掘から日誌出版までに発表された田中氏の著作や論文にも数多く引用されており、これらを読むこ…

田中氏が語る「うっかりミス」の原因

前述の発掘から出版までの経緯を踏まえた上で、田中氏が説明する「うっかりミス」の原因を見ていきたい。 朝日新聞 1985年(昭和60年)11月24日 3面 うっかりミスで意図的でない 「松井石根大将陣中日誌」の編者・田中正明氏の話 日誌の原本は、一昨年大将の養…

松井日誌発掘から出版まで

松井日誌の発掘から、書籍出版、捏造発覚の時系列は大雑把に以下のようになっている。 1982年5月or11月 田中氏が松井日誌の存在を知る・発掘 1983年8月 田中氏『諸君』1983年9月に「"南京虐殺"・松井石根の陣中日誌」を発表 1984年6月 『"南京虐殺"の虚構』…

田中正明の反論

田中正明氏による松井石根大将日誌改竄問題は、所謂大虐殺派を中心に厳しい批判が加えられましたが、田中氏もそれに対し多数の媒体で反論を述べております。このエントリーではその内容を丸ごと引用していきます。*1 ・松井石根大将日誌改竄問題 ・朝日新聞…

田中正明を擁護した人たち

田中正明氏の苦しい言い訳反論に同意・引用した人たちの文章をまとめていきます。 週刊「世界と日本」 昭和61年1月20日(月曜日) 6面 *1 朝日新聞の良識が泣く 南京事件私物化した遺恨記事 長谷川潤 昭和六十年十一月二十四日付「朝日新聞」を読んで驚いた人…

『南京問題小委員会の調査検証の総括』でも

以前このブログでも扱いましたが、自称保守議員たち中心に作成された 『 南京問題小委員会の調査検証の総括 』*1 この中でも、上記の笠原SAPIO論文が引用されていました。 該等個所を引用します。 P4〜5 過去、「犠牲者三十万」は、一九九七年十二月、東京で…

日本軍の中国人20万人大虐殺を否定したがる論者たちへ!

先日Youtubeで次のような動画を発見。 「南京城内では数千単位の虐殺はおこなわれていない」肯定派・笠原十九司氏(H19.2.5) 昨年の2月5日にチャンネル桜で放送されたもののようです。 出演者はブル聯隊長水島総社長と水間政憲さん。当ブログ的にはオイシイ面…

松井日記改ざん報道記事

田中正明さんによる松井石根大将日記改ざん問題は、1985年11月25日発売の『歴史と人物』冬号に、俗に南京大虐殺中間派にカテゴライズされている板倉由明さんの記事により告発されました。またそれに伴い朝日新聞に2日間にわたり報道されることで広く知られる…

中国版:対日戦争史録

奥付けは以下の通り。 −終戦50周年記念出版− 第二次世界大戦における中国戦線 『 中国版:対日戦争史録 』 (中国抗日戦争史録) 定価:35,000(税込) 初版:平成7年3月28日編纂:中国国際戦略研究基金会 総監修:姫鵬飛(中華人民共和国元副首相・兼外務大臣) …

戦争映画を採点する

中島今朝吾日記を掲載した『歴史と人物』1984年12月号を閲覧したとき、 この企画が載っていたので思わずコピりました。 企画自体も面白いんですが、鶴田浩二がいるのがなんとも豪華ですね。 座談会 戦争映画を採点する 愛好家6人が、芸術性、娯楽性、技術・…

貴族院予算委員会議事録

『 日中戦争史資料8 南京事件Ⅰ 』より。 東京裁判で検察側から提出された、昭和13年2月16日の貴族院予算委員会おける、大蔵公望と木戸幸一の質疑応答を抜粋*1します。 第七十三回帝国議会貴族院 予算委員会議事速記録第四号 より抜萃○男爵大蔵公望君 総理大…

中島日記

南京陥落後一週間企画 収録 『南京戦史資料集』 南京戦史編集委員会 偕行社 中島今朝吾 第十六師団長・陸軍中将 日記 P322〜333 ※カタカナ→ひらがな。漢字等一部改変。軍隊符号の読み方→参照 十二月十三日 天気晴朗 早朝20iの将校斥候は中山門に入りて敵兵な…

東京裁判副弁護人・滝川政次郎氏に聞く

またまたですが、阿羅健一さんが「畠中秀夫」名義で 雑誌『世界と日本』*1に発表した記事から、『東京裁判をさばく』の著者である瀧川 政次郎 に対するインタビュー部分を抜粋します。 この瀧川氏へのインタビューは、阿羅さんのインタビュー本『聞き書 南京…

元同盟上海支社長・松本重治氏に聞く

前エントリーに引続き、阿羅健一さんが「畠中秀夫」名義で 雑誌『世界と日本』*1に発表した記事から、『上海時代』の著者である松本重治に対するインタビュー部分を抜粋してみます。 松本氏のインタビューは、阿羅さんが1987年に出した単行本『聞き書 南京事…

元野戦郵便長・佐々木元勝氏に聞く

阿羅健一さんが「畠中秀夫」名義で、 雑誌『世界と日本』*1に発表した、『野戦郵便旗』*2の著者、佐々木元勝氏へのインタビューです。 阿羅さんは、この号では他に、石川達三、橋本登美三郎、足立和男らにもインタビューしてますが、この佐々木氏のものだけ…

南京映画上映妨害

今年期待の映画といったら、なんといってもブル聯隊長水島総監督『南京の真実』! 残念ながら、昨年内の完成は実現できず。劇場公開の見込みもたってないのですが... とりあえず一映画ファンとして公開を気長に待ちたいと思います(適当)。 で、それに絡んで…

南京戦史編集委員

PCのファイルを整理していたら、 「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の南京問題小委員会がまとめた、 『南京問題小委員会の調査検証の総括』というPDFファイルをみつけた。 戸井田とおるHPの活動報告(平成19年6月21)にあったもの。 まだ読んでなかっ…

三軒茶屋

月刊『正論』で人気沸騰中のブル聯隊長水島監督の連載。「 映画『南京の真実』製作日誌 "情報戦"の最前線から 」。 連載第4回〜5回とも、日本映画界や世間への恨み節がほとんどだったので、まぁほんとにお気の毒といった感じなんだけど、第4回の日記に興味深…

ミニー・ヴォートリン

南京陥落後一週間企画 『南京事件の日々 ミニー・ヴォートリンの日記』 岡田良之助/伊原陽子=訳 笠原十九司=解説 大月書店 日記 P49〜69 十ニ月十三日 月曜日 (日本軍が午前四時に光華門から進入したそうだ。) 激しい砲撃が夜通し城門に加えられていた。南…

戦史叢書における南京事件の記述

防衛研修所戦史室*1が編纂し、朝雲新聞社が出版している戦史叢書。 南京事件に関する記述があるのは、第86巻『支那事変陸軍作戦(1)昭和十三年一月まで』で出版は昭和50年7月 事件に関する記述と、その参考文献を抜粋します。 南京事件について*2 南京は外…

問題は「捕虜処断」をどう見るか

南京入城式70周年記念企画といった感じで、 『諸君!』 2001年2月号*1 においての行われた特集記事 決定版「南京事件」最新報告 問題は「捕虜処断」をどう見るか 軍服を脱いで市民にまぎれ敵対行動に出た中国兵は、助命されるべき捕虜だったのか? を丸写し…

"虐殺派" "中間派" "まぼろし派"全員集合

南京陥落70周年記念企画といった感じで、 『諸君!』 1985年4月号*1 においての行われた特集記事 "虐殺派" "中間派" "まぼろし派"全員集合 「南京大虐殺」の核心 ひとまず、イデオロギーをはなれて議論の席に就こう! を丸写ししてみました。 座談会メンバー…

目黒福治

南京陥落後一週間企画 収録 『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』・・・第十三師団山田支隊兵士の陣中日記 小野賢二、藤原彰、本多勝一 大月書店 所属:山砲兵第19連隊第Ⅲ大隊大隊段列・編成 階級:伍長 住所:新潟県 職業:会社員 入手経路:本人より 日記の…

黒須忠信

南京陥落後一週間企画 収録 『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』・・・第十三師団山田支隊兵士の陣中日記 小野賢二、藤原彰、本多勝一 大月書店 所属:山砲兵第19連隊第Ⅲ大隊大隊段列・編成 階級:上等兵 住所:福島県 職業:農業 入手経路:本人より 日記の…

近藤栄四郎

南京陥落後一週間企画 収録 『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』・・・第十三師団山田支隊兵士の陣中日記 小野賢二、藤原彰、本多勝一 大月書店 所属:山砲兵第19連隊第8中隊・編成 階級:伍長 住所:新潟県 職業:地方公務員 入手経路:遺族より 日記の態様…

菅野嘉雄(仮名)

南京陥落後一週間企画 収録 『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』・・・第十三師団山田支隊兵士の陣中日記 小野賢二、藤原彰、本多勝一 大月書店 所属:歩兵第65連隊連隊砲中隊・編成 階級:一等兵 住所:福島県 職業:会社員 入手経路:本人より 日記の態様:…

高橋光夫(仮名)

南京陥落後一週間企画 収録 『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』・・・第十三師団山田支隊兵士の陣中日記 小野賢二、藤原彰、本多勝一 大月書店 所属:歩兵第65連隊第11中隊・第4次補充 階級:上等兵 住所:福島県 職業:会社員 入手経路:本人より 日記の態…